5分間読書


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■マリア会姉妹校HP紹介

1888年(明治21年) 暁星学園創立 東京

1892年(明治25年) 海星学園創立 長崎

1898年(明治31年) 明星学園創立 大阪

1946年(昭和21年) 光星学園創立 北海道

 

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雨が降っています。

南から風が吹く、気温14℃の朝。

 

昨日に比べれば10℃近く暖かい朝です。本日は、このまま緩やかに気温が上がっていく予報です。

 

 

本日、高校は定期考査最終日、中学校は『強歩会』を予定しておりましたが、雨天中止により『校内大会』を行います。

 

さて、こんな雨が降る1日にじっくりと楽しみたいことの一ついえば…体育館で活動する運動だけではありません。『読書』もその1つに挙げられるでしょう。

中学2年生・3年生は、習慣となっている『新聞コラム視写』と並行して、毎朝『5分間読書』を1年間行っています。

 

 

本から得られることは多岐にわたります。

 

読書では意識無意識に「語彙力」「知識」「発想」「多様な価値観」「文章表現力」は、「問題解決能力」「発想力」「周囲への想像力」「論理性」などが身についていきます。

また「好奇心」を引き出し、「集中力」「速読力」を高めることもでき、ストレス発散になる人もいるでしょう。

 

 

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生徒の皆さんが読んでいる本は多種多様です。

読み方も人それぞれ。1冊を毎朝5分ずつじっくり読んでいく生徒もいれば、ペンを持って蛍光ペンで線を引きながら読む生徒、気に入った文章があれば回生スケジュールに書き出している生徒もいます。

 

 

いずれにしても、毎朝5分間が終わりとならず、次の読書へ繋がっていきます。

本は自分で購入したり、地域の図書館まで足を伸ばしたりする生徒もいますが、本校図書室で借りる生徒もいます。

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海星図書館 (管理棟3F)

 

 

情報化の現代、パソコンを開けば無限に近い情報に触れることができます。

 

『現代の子ども達は退屈する時間を持つことができない。』とも、近年情報化社会は言われています。ネットは莫大な利便性を持つと同時に、使い方次第ではたくさんの問題もはらんでいます。

すぐに答えが見つからず、主人公の状況や環境、評論なら筆者の考えを順に理解して、物語の結果、結論を読んでいく。そこで感じるそれぞれの考え方で個性が育まれていきます。

 

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ある風刺画があります。

本を読んだことがない人が見る世界には大きな花畑が映ります。本を読み、少し高くなった視界に世界は暗く、荒廃したように見えます。雲を抜け、どこまでも本を積み上げた上に立つ人には美しい夕焼けの景色が目の前に広がっています。

 

「本を読むことの本質」を描いたといわれる絵に、生徒はこんな感想を書きました。

 

「本を一冊も読まない人の世界は狭いがきれい。ただ、何かが起こっても何もできないのだと思う。」

「何冊か読んだ人は世界が少し広くなるが、見えたくないものまで見えてくる。本をたくさん読んだ人は、世界全体がみえる。」

「本がたくさん積み上がった上にいる人は、とてもバランス感覚がよいのだろう。しかし、高いところへいけばいくほど怖さもあるのではないかと思う。」

 

 

「中途半端な知識では世界は美しくないのかもしれない。ただ、たくさんの知識があれば、きっと世界は美しくなる。」

 

「生まれてから死ぬまでのことなのだと思う。」

「本を読めば世界が変わる。」

 

読書で得られることは、海岸で見つけた世界の大海を浮遊し打ち上げられた1つの貝殻くらいでしかないかもしれません。

しかし貝殻を見つけた人は、貝殻を拾わなかった人以上に感動や発見を確かに得ています。

 

※ 写真は昨日の様子。