はじめてのコンクール


昨夜から今朝のかけて、皆様は夜空を見上げられたでしょうか。

おそらく星々が今夏一番の輝きを放っていた大変綺麗な夜空でした。星が輝く夜だったので、今朝は吹き抜ける風も熱や湿度をもっておらず、8月2日目にして爽やかさを感じます。

吹き抜ける風一つで、朝から歩く道の景観も随分変わって見えます。今朝気温は26℃ですが、いつものそれとは感じ方が異なる朝です。

 

本日は、初舞台で輝きを見事に放った合唱同好会についてのお話です。

広がる活動の輪

近年海星学園は、多くの皆様に受験いただき在校生が増え長崎県で最多生徒数を誇ります。それに伴いクラブ活動も従来の全国レベルで活躍するクラブ活動に加え、まずは同好会という形で今までにない分野でのチャレンジが新設され始まっています。

百人一首、女子バスケットボール、高校ではバドミントンの活動などが顕著です。

(百人一首は、今夏合同チームで全国大会出場)
2017年7月31日-8月2日 会場:塩竃市
みやぎ総文祭HP・小倉百人一首

第84回 NHK全国学校音楽コンクール 長崎県コンクール

7月27日(木)諫早文化会館にてNHK全国学校音楽コンクールが開催され、合唱同好会が出場しました。関係者の皆様におかれましては、貴重な機会をありがとうございました。

今年4月から活動を始めた合唱同好会。

1学期は校内活動で、ミニコンサートやオープンスクール・セレモニー、宗教講話で合唱を披露した合唱同好会。

初のコンクール出場。活動当初から目標にしてきました。

「今日の練習最初の方はいつも通りにできませんでした。何回か練習を重ねていくうちに普段の調子が戻ってきて、みんなの様子も明るくなってきました。」

リハーサル後、部員の皆さんが集合しているロビーに赴くと、この雰囲気。

「とにかく本番は楽しんで歌おう。」「みんなで歌うことを楽しもう。」

 

『次は海星中学校の皆さんです。』アナウンスがかかりました。

さぁ、出番です。

課題曲『願いごとの持ち腐れ』は「難しい曲だと思いました。何を伝えたい曲なのかをみんなで何度も考えました。私たちにとって初めての3拍子の曲です。とても勉強になりました。」

歌詞にある言葉ひとつ、そして記号、さらに時代背景、1つの曲を構成している多くのものに全員で丁寧に向き合って、練習を重ねました。

29年度 課題曲テーマは「夢」

「仲間と一緒に歌いながら、『夢』に出会ってほしい。合唱を通してそれぞれの『夢』をかなえる力を育んでいってほしい。」という願いが込められています。

「もっとたくさんの人と一緒に歌いたいです。私は歌は人の心を動かせると思っています。」

4月当初、7名だった部員は1名増え現在8名。練習や一つ一つの舞台で『人の心を動かす』を目指して歌い続けています。

初出場そして達成感

「ミニコンサートで聴いたときと声が全然違うように感じました。前に聴いた時にも感動したんですが、その時よりも感動しました。」大会を聴きに来ていた友達の感想は、おそらく一生忘れることができない達成感を与えてくれました。

「8人の心と声の響きがよく揃った素晴らしい合唱でした。」

少人数のアンサンブル。『人数を感じさせない』と、審査員から講評をいただけるほど、堂々と歌いきりました。

『人数が少なければ個人の声が突出しやすくなり、まとまった声にすることが難しくなります。』お互いの声を聴き、大きさや表現を揃える練習をしてきたという部員と顧問・浦川先生にとっては、初舞台で何より嬉しい講評をいただきました。

 

自由曲「Lift Thine Eyes(Trio from the Oratorio “Elijah”)」

「アカペラの曲にチャレンジしようと決め、聖歌から選びました。ハーモニーの美しい曲が私たちは好きなので、自分たちに合っている曲を選べたと思っています。」

「合唱経験のある生徒が主体的にパート指導も行ってくれました。初舞台に向けた取り組み方は本当に褒めてあげたいです。」初舞台でしたが顧問の先生と応援鑑賞に行った友達や先生たちとともに皆笑顔いっぱいです。

 

初めての結果は『奨励賞』。

大会後、部長は「私は3年生なので、このコンクールに中学生として出ることはもうありません。最初で最後のコンクールでした。今後入部してくる部員が歌いやすい環境作りをこれからはやります。」

輝く笑顔は歌声と同じくらい美しく、爽やかな風が彼らを囲む人たちの間を吹き抜けていきました。

 

■第84回 NHK全国学校音楽コンクール 長崎県コンクール(自由曲のみ):FM長崎
8月27日(日)14:00~16:00(放送予定)
※詳細はNHK長崎放送局ホームページをご覧下さい。

※写真は合唱同好会。