一杯に込められた心


 

雲が流れ、深い青色の空が広がった昨日の午後、今朝も秋晴れ、良いお天気になりそうです。しかし、気温は昨日朝より5℃ほど下がって18℃、意識的な体調管理が求められる時期です。

 

本日、高校生は定期考査最終日となります。中学生は各学年にわかれて総合学習を行います。

 

中学3年生保護者会

昨日は、中学3年生保護者会を実施いたしました。ご多忙中にもかかわらず、多くの保護者の方にご参加いただきました。足をお運びいただき、ありがとうございました。

 

 

ある保護者の方をステラ館から保護者会会場にご案内していると「グラウンドの人工芝がとてもきれいですね。」とお褒めの言葉をいただきました。

中学サッカー部部活動体験

その上グラウンドで練習していたのは中学サッカー部、明日『高円宮杯U―15サッカーリーグ』第18節(最終戦)に臨みますが、10月17日(火曜)、24日(火曜)に『部活動体験』をおこなう予定です。

 

 

 

海星中学サッカー部の雰囲気、さらに是非人工芝グラウンドを直接ご覧になり、部員たちとともに汗を流していただければと思います。

 

さて、明日30日(土曜)は『高校第3回オープンスクール』です。また、来週10月7日(土曜)は『学園祭』です。本日は、その学園祭でも毎年活躍している部活動の紹介です。

 

海星中学茶道部

話は冒頭写真に戻ります。茶筅(ちゃせん)でお茶を点てる音が涼やかに響くステラ館『茶室』。

中学茶道部は現在6名、高校生は7名で活動しています。学園祭にて行う修道院地下『お茶会』は毎年恒例です。

 

中学生は週3回に活動し、週1回表千家の講師の方をお招きして作法を学んでいます。

実際にお邪魔してお茶をいただいてきました。

 

 

「茶道はお茶を入れて飲むというだけのイメージを持っている人もいるかもしれませんが、お茶を入れるまでの道具の使い方や動きにも作法があります。私はその行程を覚えるまでに1ヶ月ぐらいかかりました。今は新入部員にも教えることができるぐらいまでにはなりました。」

 

 

部員の皆さんの立ち方、座り方に始まり、お辞儀の仕方、道具の扱いやお茶の点て方、1つ1つの仕草の丁寧さにまず驚かされました。

 

 

「この行程をただ覚えるだけでなく、自然と体が動くようになるまでけいこして、動作だけでなく心からのおもてなしができるようになって、穏やかな気持ちでお茶を飲んでもらいたいと思っています。」

 

 

点てていただいたお茶を一口、自然と肩から力が抜けていきました。

『お茶を飲む』までのたっぷりとした時間、そして、相手への気遣いが形となった『作法』、お茶一杯の中にある豊かな時間を心安らぐ空間で過ごすことができました。

 

古来より茶道にて大事にされたきた言葉に『和敬清寂(わけいせいじゃく)』というものがあります。

『和』 お互いに心を開いて仲良くするということ。

『敬』 お互いに敬い合うこと

『清』 目に見える清らかさと心の清らかさ

『寂』 どんなときにも動じない心

 

心を鎮め、落ち着いた心でないと相手としっかり向かい合うことはできません。自分が心を開かなければ相手も心を開いてくれることはありません。

 

 

現在まで続く『道』は、技術とともに心を私たちに届けてくれます。けいこを重ねることは心を磨くことと同じです。

 

「多くの人に茶道を知ってもらいたいので、興味がある人は、ぜひ茶室にいらしてください。」

 

 

最後で丁重にもてなしていただきました。

茶道部の皆さんありがとうございました。ごちそうさまでした。

 

※ 写真は茶道部の様子。