書く力


本日高校は、平成30年度入学予定者登校日です。

■平成30年度高校入学予定者 集合8時30分 場所:本校体育館

東山手

夜半過ぎからの春の嵐、通り過ぎた跡には暖かさを感じます。今朝の気温は15℃です。

「1週間ぐらい前から教室の近くの木で、鶯(うぐいす)が鳴き始めました。」

昨日の授業中、耳を澄ますと折良く『鶯歌(おうか)』とも呼ばれる美しいさえずりが聞こえました。春の風物詩がまた1つ。

天気予報によると、本日は日中にかけて気温が下がり明朝には冬の寒さが一旦戻るとのこと。体調管理に気を付けたい立春目前の週末です。

国土交通省 事務次官賞

『平成29年度 土砂災害防止に関する作文コンクール(中学生の部)』にて、先日卒業した3年生 諸谷 由紀さんが『国土交通省 事務次官賞』を受賞しました。

3月初旬、長崎県土木部砂防課長 田中様をはじめ、関係者の方々に来校いただき、表彰式が行われました。貴重な機会を誠にありがとうございました。

今年度は諸谷さんの他にもたくさんの生徒が、作文コンクールにて見事な結果をおさめました。

『平成29年度 心の輪を広げる体験作文コンクール』

長崎県教育委員会教育長賞 1年生 眞鳥 美咲さん

『第67回全国小・中学校作文コンクール 長崎県(中学生の部)』

最優秀賞 3年生  谷口 怜さん   『ホームステイを終えて』
優秀賞  3年生  小林 はるかさん 『いのちのうた』

(谷口さん(写真左)小林さん(写真右))

『第61回 全国学芸サイエンスコンクール(読書感想文の部)』

努力賞 2年生 高比良 愛莉さん 『幸せの連鎖』

『第55回 中学作文コンクール(生命保険文化センター主催)』

長崎県佳作 1年生 村本 陽菜さん

(村本さん【写真左】高比良さん【写真右】)

テーマはそれぞれですが、自身の経験と照らし合わせ、結びつく何かがあったからこそ、誰でも書けるテンプレートではない『自分の言葉』が刻まれた文章になります。一日一日の経験を大切に過ごした結果です。

「この体験を忘れたくないという思いが書くきっかけとなりました。」

話してくれたのは、3年生の谷口さん。テーマ、経験に加え、『書くべき動機』である主張がそろうことで、誰かに伝える、そして多くの方々に感動や、考えていただく切っ掛けなど何かを与える作文になります。

生徒皆さんがこれまでに考え、書く経験を重ねた素晴らしい機会と結果です。

新聞コラム視写

経験の1つは、卒業した3年生が1年生だった3年前から始まった『新聞コラム視写』です。

(3年前の新聞コラム視写の様子)

1年生次は「始業前の朝5分間」毎日視写を行いました。年間で100回以上。納めたファイルは年度が終わると百科事典並みの厚さになります。

5分間。

文章のお手本とも言うべき新聞を書き写すその時間は、「語彙」「文章構成」、文章を書くうえでの多くの部品を私たちに与えてくれます。

2年生・3年生になると視写の5分間の他にも、「話題や筆者の主張把握をする5分間」「文章に対しての感想を書く5分間」と、3日間を1サイクルとして年間40回程度行い段階が進化します。

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コラムで取り扱われる時事問題に自分の考えを文章化する習慣が加わることで『自分の作文』、つまり『書く力』が生まれます。

形にならなかった言葉も回数を重ねれば、明確で伝わる文章へと変化していきます。

伝えたいときにできるだけ正確に伝えるために。

それは、たとえば新入生への学校紹介。大切な人へのはがきです。

貴重な君だけの体験。素晴らしい君だけの視線。

表現する言葉があれば、その体験が、その一瞬が、永遠の命を持ちます。

これからも続く朝の5分間。受賞者の皆さん、本当におめでとうございます。

※ 写真は受賞生徒、朝の取り組みの様子。