北半球と南半球


学校は朝6時に開きます。

毎朝、開門を待つ間に用務員さんと会話するのが楽しみです。『長崎の朝、新潟の朝、上海の朝』今朝は、それぞれの地域や場所の素晴らしさを教えてもらいました。

すでに気温は28℃の中、喧噪な朝の蝉声が気にならないほど、とても興味深いお話でした。そんな話を聞くと、『足を伸ばしてみたい』という衝動に駆られてしまいます。

海外研修

現在イギリスとオーストラリアに海外研修へ参加しています。海外の空気や環境の中、多くのことを感じながら研修に参加している皆さんは、一日一日成長しているようです。

オーストラリア研修

オーストラリア研修班は、7月25日にシドニーに到着しました。お天気にも大変恵まれ、オペラハウスやハーバーブリッジをまずは見学に行きました。

参加者は全員冬服。

オーストラリアの季節は冬です。日本の冬も透き通った美しさですが、湿度もなく雲が高いオーストラリアの青と緑が、「これから海外で学ぶんだ!」という気持ちを演出してくれてました。

 

翌7月26日から、いよいよ授業開始。オーストラリアとの時差は1時間です。

タナック校長先生に挨拶。

「タナック校長先生が、とにかく笑顔で親切に、そして丁寧に私たちに語りかけて下さいました。」

「校舎が中央館と同じくらい綺麗です。日本の校舎と学校の造りが違うので、そこも興味深いです。」

教室に入り早速日本語コースの皆さんと、授業を始めました。

「海外の方が私たちのために準備してくれて待ってくれてたんだというのが伝わってきて、とても嬉しかったです。」

そして一人ずつスピーチも。

「日本語で自分自身をプレゼンテーションすることも、決して簡単ではありません。しかし、オーストラリアという地と英語という言語が、新しい時分を引き出してくれるようです。」

学生時代に留学経験がある引率・福田先生は、一所懸命笑顔で英語スピーチする研修参加の皆さんを、とても嬉しく頼もしく思えたと教えてくれました。

楽しみながら学ぶ。

ブレイクタイム中も、お互いが「早く仲良くなりたいんだ。」という気持ちがヒシヒシと伝わります。英語と日本語が交錯しながら、距離が縮まって行きました。

オーストラリアを体感するため、動物園にも足を運びました。

日本にもたくさんある動物園ですが、海外という環境も手伝って、いつも以上に動物園を楽しむことができました。

イギリス研修

一方こちらは今の私と同じ夏服で過ごすイギリス班。

25日・ロンドンUCLに移動して、誕生150年を迎える夏目漱石に関するワークショップやレクチャーに参加しました。

イギリスで日本を代表する作家・夏目漱石先生について様々な国々の皆さんと意見を交換し合い、考え、グループの意見をまとめていく作業。

26日はUCLツアーと、イギリスBBC放送で頻繁に出演されお馴染みマドニック教授のレクチャー、そして今回のメインテーマである「アントレプレシナーシップ(起業家教育)についての講義およびワークショップでした。

起業について、その内容をまとめるプロの方がいらっしゃり、参加者は皆驚いていました。

英語にふれる機会だけではなく、最先端の科学や多くの考え方・感じ方をもつ方々と国籍を超えて出会い、触れ、試行錯誤しながら参加者は全員一歩ずつ大きくなっています。

27日は英語レッスンと引き続き起業についてのレクチャー、28日は起業についてのシンポジウムとレセプションがありました。多くの方々に助けていただき、議論や発表をしました。

「今回生徒達は日記をつけていますが、自主的に全員英語で日記を書いています。それを最初に知った際、素直に嬉しく感じました。」 引率・法村先生(英語科)は目を細めたそうです。

最終日は、主催していただいたUCL大沼教授と価値ある修了証とともに記念撮影。

29日大英博物館を見学後、ロンドンツアー、終了式を経て、一行は30日午前12時頃空港にチェックインして帰国の途に就き昨日、日本に帰ってきました。

今日から8月。

※写真は海外研修の様子。