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コルベ神父のお話

2016.07.04

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■平成28年度 第2回高校オープンスクール 7月23日(土曜)

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雲が随分低い朝です。

気温は、すでに28℃。湿度が高く、蝉声が遠くから聞こえてきます。今日から1学期末・第2回考査が始まります。土曜日に行われた自学会にて良い準備ができました。

日頃の成果をしっかり発揮する期間にしましょう。

 

連日雨が降る日が続いていますが、どんな天候であろうとも私たち人間は「充実した時間」をつくり出すことができます。

例えば聞くことです。

昨日本屋さんに行くと、30才過ぎのお父さんがしゃがんで自分の腕の中に子どもさんを囲い本を読み聞かせていました。好奇心をかき立てられた子どもさんは、本に対してこれからどんどん興味を持っていくことでしょう。

 

私たち人間は、それぞれ何か目的をもって生まれてきたわけではありません。椅子や机は、目的を持ち作られ目の前に現れますが、人間はそうではありません。自分自身で目的を見つけ創り上げていきます。生まれるとは、まず存在すること。所謂『実存主義(サルトルに代表されます)』です。

 

海星にある『宗教』授業。

宗教の授業では、聖書を手にして私たちは多くのことを学びます。そして月に一度、宗教部による『宗教講話』を行っています。

7月1日(金曜) 初金のこの日、1校時に宗教部長 福田先生による講話をいただきました。本日は、その内容の一部を紹介します。

 

宗教講話よりー

一.アメリカのオバマ大統領が広島を訪問され、戦後71年という長い歳月を経て原子爆弾を投下した国のトップが被爆地を訪問したことは、国際平和と核兵器のない世界の実現に向けた勇気ある一歩だったと評価されているというお話。

 

一.お互いの命の尊さを認めるということが、ひとたび戦争が起こるといかに困難なことになるのかをあらためて痛感し争いのない世界をともにつくりましょうというお話。

 

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そして福田宗教部長は、アウシュビッツ強制収容所に「反ナチス的」という理由で連行されたポーランド人・コルベ神父を私たちに紹介してくれました。

コルベ神父は、昭和5年から11年まで長崎に滞在したコンベンツアル聖フランシスコ修道会の司祭で、聖母の騎士学園の創立とカトリック雑誌の出版事業を通して宣教活動に励んだ宣教師です。彼が肺結核を患ったとき、当時長崎医科大学の永井隆博士から診察を受けた記録が残されています。

 

 

コルベ神父がいた宿舎から一人の逃亡者が出ました。強制収容所副所長は、逃亡者が一人出たので見せしめのためにその宿舎から10名を餓死刑にする命令を下します。

人々は、炎天下の中3時間も立たされ、無作為に10名の男性に餓死刑が宣告されました。その中に、ポーランド義勇軍の下士官ガヨビニチエックさんがいました。

彼は「妻と子供がいるので助けて欲しい」と命乞いをしましたが副所長は彼を殴り倒し餓死監房へ連れて行こうとしました。その時、列の中から一人の男性が副所長の前に進み出て、こう言いました。

 

「お願いがあります。私をその人の身代わりにしてください。」

 

副所長は突然の申し出に驚愕しピストルをその男性コルベ神父に突きつけてこう言いました。

 

「お前は何者か。」

 

コルベ神父は答えます。

「私はカトリックの司祭です。」

 

副所長は驚愕のためしばらく沈黙しましたが、その後「お前を餓死刑にする。」と言いました。コルベ神父は一人の若い父親の身代わりとなって餓死監房へと連行されて行きました。

 

 

餓死監房とは、6畳ほどの窓も電気もトイレもない暗いコンクリートの部屋で、裸にされて水や食事も一切与えられず、ただ衰弱して死ぬのを待つだけの処刑場です。他の餓死監房からは渇きに耐えかねた断末魔の叫び声が響き渡っていました。

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コルベ神父がいた号室からは祈りと聖歌の歌声だけが聞こえてきたと、看守の記録に残されています。2週間後、生き残っていたコルベ神父と他の3名は、ドイツ軍医師によって注射により毒殺されました。コルベ神父は47年の生涯でした。
聖書に「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」と書かれてあります。コルベ神父は、まさにこのイエスの教えを身をもって生き、人間の尊厳を破壊する悪の力に立ち向かいました。カトリック教会は、コルベ神父を「愛の殉教者」として称え、「聖人」として崇敬しています。

 

彼は「憎しみからは何も生まれない。愛だけが創造する」という言葉を残しています。

 

コルベ神父が身代わりとなって命を救われたガヨビニチエックさんは、93歳の長寿を全うし語り部として活躍されました。

 

そして宗教部長 福田先生は

「私は、餓死監房で共に痛みを分かち合った9名の仲間の魂もコルベ神父によって救われたのではないかと信じています。平和の原点とは何かと問われたら、それは命の尊さを認めること、そして共に心の痛みを分かつことだと思います。」と、講話を締めくくりました。

 

※写真は宗教講話の様子。

■7月1日

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