第23回科学研究発表大会


雲が見当たらなかった昨夜、今朝通学路に駐車してある車が濡れています。現在気温は13℃。

本日は体育館にて、芸術鑑賞会を実施します。(東京演劇集団 風『ジャンヌダルクージャンヌと炎』)

さて昨日は雨が残った朝でしたが、今日は青空になりそうな気配です。立冬時分、雨が降るとあたたかく感じることもありますが、これから降る雨は冷たい雨。今年度はその雨が雪に変わることがあるのでしょうか。

125周年記念誌

雪になる。

近年思い出される雪は『125周年記念誌』P197に長崎新聞社様のご協力を得て、掲載してある数々の記事にある一つ「長崎 観測最多17センチ積雪(平成28年1月25日)」。これから冬が本格化していきます。

創立記念日当日より順次記念誌を配布させていただいていますが、偶然にもこの記念誌を読まれた現在80才をこえる卒業生の方の話を伺うことが出来ました。

「私の兄も海星卒です。とても懐かしく色々思い出し頁をめくりました。」

大変興味深いお話も伺いました。機会があればさらにじっくり様々な海星の歴史を拝聴したいと願っています。

この記念誌は約3万2千人を数える卒業生の皆様、在校生の皆さん、そして現教職員の賜物です。発刊後、様々なご指摘があるとは思いますが、頂いたご意見は次回記念誌に生かしていきます。

この記念誌発刊作業に携われた事に大きな喜びを感じることが出来たお話を伺いました。125年間の海星学園歴史と共に、現在も全国で続いているマリア会活動を是非ご覧下さい。

科学研究発表会

本校最後の選手権大会・男子バレーボール選手権長崎県大会が、来週末大村高校会場で開催されます。新人戦など運動部の活躍が年末に掛けて続いていますが、海星ブログではお馴染みの文化部『生物部』も、その活動を継続中です。

11月4日(土) 諫早文化会館にて、生物部は『無毒餌の給餌によるアカハライモリの無毒化を目指して』という研究成果を携えて、科学研究発表会に参加しました。関係者の皆様貴重な機会をありがとうございました。

研究のポイントを部員に聞くと、「無毒餌の給餌によりアカハライモリの毒素が薄れ、無毒化することができれば、毒化機構の解明に貢献できると考えました。」と、部員の皆さんから早速本格的な答え。

「それが生物濃縮による毒化であるか、体内で毒を生成することができるのかは未だ解明されていません。フグと同じテトロドトキシンを保持している種であるので、フグと同じ生物濃縮のしくみであれば、アカハライモリを無毒化することは可能であるのではと考えられる点が興味深くて、僕たちは研究しています。」

科学研究発表会当日は、口頭発表・展示発表を行いました。

最近生物部の皆さんが力を入れている『コミュニケーション力』は、前回海星ブログで紹介した通り。

普段の研究・観察だけでなく、口頭発表に備えて部員を前に練習を何度も何度も繰り返してきました。もちろん本番当日も。

さて、発表会が始まりました。

審査員の先生方や他校の生徒たちから頂いたご意見は

「とても面白い研究です。」

「是非継続研究を行い、来年さらに発展させた発表が楽しみです。」というお言葉をいただきました。

 

全体発表とは別に、審査員の先生方に対しての発表もあります。

パワーポイントを作成し、準備していた言葉を言うのではなく、しっかり伝えます。

2人1組で口頭発表。審査員の方々や他校生徒の前でプレゼンテーションを行いました。

また他校の研究発表を聴講し、疑問に思ったことに対して質問。生物部員1年生も積極的に質問させていただきました。

「専門に活動する皆さんの前での質問は緊張しましたが、研究発表を聞き、『知りたい。』という自分の気持ちが緊張感に勝って思わず手を挙げて質問しました。」

審査が終わり、今回生物部は優良賞を受賞しました。部員全員は、発表当日を含め充実した期間を過ごすことが出来ました。

大会終了後、パネルやイスの撤去作業を他校の生徒たちと協力して行いました。

作業中は、互いの研究発表のことで話題は持ちきり。

1つの好奇心を形にする研究発表で、今回も生物部の皆さんは多くのことを学び、経験しました。

今回活動の充実ぶりが伝わってくる生物部集合写真。

「昔は、『無毒餌の給餌によるアカハライモリの無毒化を目指して』という研究ば海星でしよったとよ。」

今後150周年、200周年と続く海星で、彼らがその時代に完成した記念誌を手に取り、目を通し、その時代に海星に奉職している教職員に是非話し伝え教えて欲しいと、今回の生物部活動を書きながら125周年記念誌編集作業を思い出しました。

生物部の活動に、今後もどうぞご期待下さい。

※写真は、生物部。