前期試験 出陣式


2月は明後日水曜で終わります。今週木曜は、高校卒業証書授与式。今年もブリックホールで挙行いたします。

2月は他の月に比べ日数が短いこともあり、あっという間。12ヶ月分の2ヶ月がもう終わります。理由は『ユリウス暦』。古代ローマでカエサルによって創られた暦。『ユリウス暦』が、これまでの暦を改定し1年を12に分けたのです。

彼の登場以前の時代、1年は10等分。今で言う3月が1年の始まりでした。春は一年の初めにふさわしい月。よって現在の1月・2月は後から付け加えられた暦月。帳尻を合わせるため、1年の最後月である2月で調整。そのため『2月』は閏年などにも活用される他の月とは異なる不規則な日数になりました。

逆説的に言うと、2月は唯一暦のバランスを取ることが出来る月。1年の始まり春に向けて、最後の最後に準備を整える月です。

2月最終週。月曜の朝は、昨日の雨が路面を照らす4℃。

前期試験・出陣集会

昨日そして今日まで。

国公立前期試験に挑む受験生が、日本全国各地で臨んでいます。金曜日、第70回生は最後の集会を行いそれぞれの受験会場へ出発しました。

各教職員から、最後のアドバイス。

武川教頭は「最後まで1つ1つのことを丁寧にやりきりましょう。数学科担当としては丁寧に、そして正確に書くかがとても大切です。途中計算やグラフも丁寧に記入しましょう。諦めずに最後まで頑張って下さい。」

浦濱進路指導部長(英語科)は、「下見の時間を確認をして受験場の確認を怠らずに。70回生底力を見せて下さい。」と声を掛けました。

3年間、ともに挑んできた学年主任・濵崎先生(英語科)は、「何かしらのトラブルの可能性はゼロではありません。何か起きても落ち着いて行動しましょう。ここにいる皆さんは私が感心するほど準備を重ねてきたと思います。」と言い、ともに過ごした3年間を振り返りました。

「私は教室や職員室前での自習をしている皆さんの姿を見てきました。」

そう言うと、次の話をしました。

「2009年、私はアメリカのシアトルに10日間行きました。そこで、シアトルマリナーズの練習を間近で見せてもらう機会がありました。そこには当時イチロー選手が在籍しており、貴重な機会に巡り会いました、イチロー選手と話をする機会を得たのです。」

「気さくに話をさせてもらったのですが、彼がユニフォームを着、アップを始めた瞬間から雰囲気が変わりました。声をかけることができないほどの様子でストレッチとバッティングを始めたのです。他の選手が来る1時間前のことでした。彼は野球選手として、ずっと続けてきているそうです。」

「どうして毎日、他の選手が来る1時間前に準備を始めているのですか。」私は練習後に聞きました。

「準備を怠ったら、ベストなパフォーマンスができないからです。」イチロー選手はそう答えてくれました。

「一流選手でも特別なことはありません。準備が自信となり、結果に繋がっているのです。君たちは準備を重ねてきました。自信を持って、落ち着いて受験にとりくんでください。」

※写真は、前期試験出陣式。