ライバルともに仲間とともに


今朝は22℃もあります。あまりの暑さに目覚めた方もいらっしゃるかもしれません。

暑くあると同時に、風も少々強い朝です。通学路にはたくさんの落ち葉が舞っていました。歩けば額からほんのり汗がにじみ出てきますが、目前には風に吹かれて旋風にならって回転する木の葉。何ともアンバランスな景観でした。

11月も下旬、まもなく師走になろうかという時分に何とも季節を感じにくい朝です。

ライバルともに仲間とともに

新共通テストを58日後に控え、3年生の受験に対する熱気が学園全体を包んでいます。さらには来週から始まる定期考査に向けて、学園生徒皆さんが一丸となって『学習』の雰囲気を早朝・放課後、とつくり出しています。完全下校時刻18時まで、職員室前の質問コーナーも活気一杯です。

そんな中、3年生2名が吉報を持って進路指導室を訪ねてきてくれました。2人はともにサッカー部で活躍したゴールキーパー、ライバルであり3年間切磋琢磨した仲間です。

「無事、内定をいただきました。憧れていた企業なので本当に嬉しいです!」

ゴールキーパーとして活躍した1人は、県内企業に内定をいただきました。

「僕はサッカーで日本一になるために海星に入学しました。入学当初は寮生活に正直戸惑いもありましたが、大きな目標のためだと生活面もしっかり取り組むことができました。同時に、洗濯や掃除など、親のありがたさも実感しました。」

本人曰く「僕の親は僕の一番のファンで、遠征などに行っても応援に駆けつけてくれました。本当に感謝しています。今の夢は早く立派な社会人になって親に新築の一軒家を建ててあげることです。」と、目をキラキラさせて語ってくれました。

 

そしてもう1人。先日終えた選手権大会まで、ともに練習に、試合に励んだライバル、仲間のゴールキーパー選手。

「第一希望の企業に内定をいただきました。夢のようです。ありがとうございます。今からの自分がどう変わっていくのか、自分自身楽しみで仕方あません。大好きなサッカーを存分にさせてくれた親には感謝しかありません。」

仲間や監督とともに強豪校を求め遠征に行った日々。ある時、移動するバスの中で仲間同士のコミュニケーションが深まっている事に気がつきました。

「車は人を移動させるだけのツールではなく、人と人をつなぐ時間を提供する場所でもあるんだ。」

独学で自動車の勉強もはじめ憧れの企業に内定をいただいたのです。「遠征バスがもし不調の時は、僕が一番に駆けつけます。」と頼もしい言葉もかけてくれました。

 

進路指導部で就職を担当する教員に話を聞くと「2人とも放課後のサッカー練習前だけでなく、時間を見つけて小休み、昼休み、とよく面接練習をしていました。」と即座に言っていました。

「小論文や一般常識問題を解いたノート添削を特に月曜日、進路指導室に持参していました。その姿勢からも本当に第一希望の企業様に就職したいんだという熱意が伝わってきました。」嬉しい報告もいただき、喜ばしい限りです。

スタメンで出場する、途中で交代する、他にも同じポジションでしのぎを削った仲間達が沢山います。チームメイトは皆かけがえのない仲間。

 

「お互いが遠慮することなくアドバイスし合えたのが良かったです。それでは失礼します!」

昨日昼休みの1コマでした。

※写真は、進路指導就職。