描くということ


■第95回全国高校野球選手権記念長崎大会
7月11日 (木曜) 会場:県営ビッグNスタジアム 12時00分~(予定)

■吹奏楽部  平成25年度 長崎県吹奏楽コンクール
7月24日(水曜) 10時30分~予定   会場:長崎市公会堂

■平成25年度玉竜旗高校剣道大会
7月27日~ (土曜) 会場:マリンメッセ福岡 8時00分~ 男子開会式(予定)

■平成25年度長崎県中学校総合体育大会 男子剣道部
7月28日~ (日曜) 会場:森山スポーツ交流館 9時30分~ 競技開始予定

海星ゼミナール(略称:海ゼミ)
7月13日 (土曜)
午前の部:8時30分 ~12時00分 高校生対象
午後の部:13時00分~16時30分 中学生対象

 白南風。
 梅雨が明けると太平洋高気圧から風が吹きます。この風を白南風(しろはえ)といいます。早朝から夏の太陽が照りつけ、入道雲が青空に浮かんでいます。昨日同様、今日も暑くなりそうです。

 さて、昨日の放課後、美術室では美術部員諸君がキャンバスに筆を走らせていました。本校の美術部は中学生と高校生が合同で活動を行っています。現在、中学生の部員はほとんどが1年生です。

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 「まず、1年生には絵を描くことに慣れて、絵を描くことを楽しいと思ってほしいんです。」
 顧問の團先生の言葉です。

 眼鏡橋や女神大橋といった長崎ならではの風景や、花火など季節の風物詩が色鮮やかに描かれていきました。

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 「これはどこかに描きに行ったの?」
 「いえ、イメージです。描きたいなと頭に浮かんだことを描いていっています。」

 質問に答えてくれた部員が描いた絵の中の空には、ぽっかりと浮かんだ白い月がありました。その月を見て團先生が声をかけました。

 「この月、なんで端っこがかすれているの? 全部塗らなくていいの?」
 「はい、あえて塗ってないんです。」
 「どうして?」
 「どうして…理由は上手く説明できないんですけど、私はここはこれがいいと思うんです。」
 「そうか、じゃあ考えてみよう。きっと、ここを塗らない理由を説明できるようになると、もっとこの絵を好きになれるよ。」

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 何気なく考えたことをきっかけとして、さらにイメージは広がっていきます。頭の中で広がっていく様々な想像が重なって形になります。

 自分『だけ』が作り出せるものがあること、それは喜びです。

 『絵』という字は左側の『糸』と右側の『まとめて集める』という意味を持つ『会』が組み合わさってできた漢字です。『様々な色の糸をあわせて刺繍(ししゅう)し、絵や模様を描く』を持ちます。漢字が作られた古来から人々は伝えたい想いを形にする手段として絵を用いてきました。ただ、この世に二つと同じ絵は存在しません。果てのない人の想像力の存在がなせる業です。

 長崎県立美術館で、7月21日まで開催されている 『未完の青春-横手貞美 展』。
 洋画家 佐伯祐三氏に師事した横手氏は、少年時代を長崎で過ごした本校の卒業生です。横手氏は大正から昭和初期にフランス・パリを中心に活躍した、あの佐伯祐三氏に師事され、同様にフランスで活躍、若くして客死した洋画家です。横手氏は本校在学中にマリア会修道士により美術指導を受けられました。当時本校では、フランス語授業も行われていました。

 東山手に臨む本校校舎。同じ景観のなか学び青春時代を過ごした先輩が、フランスで表現した洋画の数々。その美しさは言葉には表現することができません。芸術は言葉で表現できないものさえ描きあらわします。万物全てが言葉で表現できるのであるならば、世の中には絵画や音楽そしてスポーツなどの表現方法は生まれなかったことでしょう。

 一つ、また一つ。想像力という翼を広げることで美術部諸君の宝物が増えていきます。

 さあ、今日もともに取り組んでいきましょう!

担当Y

※ 写真は昨日の様子

□男子・女子硬式テニス競技  H24 高総体 男子団体 優勝(14連覇)・女子団体・準優勝 海星テニス部 HP 

□男子バスケットボール競技 H24 春季選手権 準優勝 海星男子バスケットボール部 HP 

□男女弓道部  H16 個人全国制覇優勝  H24長崎市長・市議長盾争奪弓道大会 優勝 海星男女弓道部 HP 

□ラグビーフットボール競技 H23 高総体ベスト4 海星ラグビーフットボール部 HP