「教科書では教えてくれない」


平成24年7月3日、中学生は各学年に分かれ体験学習を行いました。

中学3年生は租税教室を行いました。

講師は長崎税務署の三浦正道さんです。三浦さんは税の種類や税がどういうふうに集められ、どのように使われているかを説明してくださいました。

 

公民の授業で習うといっても日頃、身近で払っているものとして感じることができるのは消費税ぐらいの生徒たちにとって改めて時間をとって税を学ぶということは新鮮だったようです。メモを取りながら真剣に話を聞いていました。

さらに「もし、税金がなくなったらどういう世界になるか」というDVDを見ました。道路が整備されることなく、警察が有料になった世界。何気なく払っている税金は実は身近なものに使われているのだと映像として見ることでより強く実感しているようでした。

講演の最後に1億円や1兆円など税金額の大きさが実感しにくい生徒のために実際のお金をつくる紙を使って作った1億円の束と100万円の束を持ってきていただきました。10キロある1億円を興味深そうに生徒は持ち上げていました。

 

講演が終わった後は「税についての作文」を書きました。生徒の書き出しは「今までは興味がなかった」というものばかり。しかし、作文を書きながら改めて租税教室の内容を考えることで税の大切さに気付く部分があったようです。最後の結論は「税は大切なものだと思う」と締めくくられていました。

 

長崎税務署の三浦さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

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中学2年生は長崎県庁を訪問しました。

現在中学2年生は総合的な学習において模擬議会を行っており、長崎県をよりよくしていくためにはどうすればいいかを話し合っています。そこで、今回県庁を訪問して、議会ではどんな話し合いをしているか、また、長崎県としては今後どのような政策を行っていくつもりなのかなどを、職員の方にお話ししていただきました。

まず最初に、県庁の庁舎を案内していただきました。

県庁の庁舎をぐるっとまわりながら階段をのぼり、窓から外を見てみると、県庁の庁舎が五角形であることがわかります。生徒は、普段見慣れない風景に驚いている様子でした。

 

次に県議会の議場、傍聴席に入らせてもらいまいました。

ここでは県庁が普段行っている政策と、議会がどのようにして運営されているかについて説明していただきました。臨場感たっぷりの説明に、生徒も興味津々でした。

 

最後の説明を受ける前に、知事が訪庁者に応対する、特別応接室に入らせていただきました。

特別応接室には、スポーツで多大な功績をあげた選手の方も来るらしく、オリンピックに出場する原田選手も本日訪問するとのことでした。

最後に、現在長崎県で行われている「ナガサキグリーンニューディール」、「長崎EV&ITSプロジェクト」について会議室にて説明を受けました。

テレビでもよく扱われている電気自動車の利用状況や、今後の展望をわかりやすく説明していただきました。片時も目を離すまいと必死にメモをとる生徒も見られました。

普段何気なく過ごしている日常生活。その中で、様々な人が、様々な形で関わりあっています。道路ができる、橋がかかる、教育が当たり前のように受けられる、こうしたことが県庁の中で決まり、行われていることを改めて知ることができました。長崎をよりよくしていくために何をすればいいのか。若いみなさんがこれからの長崎県を担っていくのです。

今日一日、丁寧に対応して下さった県庁の職員のみなさま、本当にありがとうございました。

 

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中学1年生は島原の雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)、大野木場砂防監視所に行きました。
がまだすドームでは2班に分かれ、火山の噴火を映像にした「平成大噴シアター」や、様々な資料を観たり、館内スタッフの方が行ってくれる実験「教育プログラム」を受けました。

参加した生徒は火山の噴火を通じて、大自然の恐ろしさはもちろん、被災された方々の大変さを感じていました。大野木場砂防監視所では、実際に被災した「旧大野木場小学校」を目の当たりにして、未だ残る火砕流や、土石流の爪痕が生々しく残っており、当時の被害の大きさを感じていました。

現大野木場小学校の教頭先生のお話の中に、「後生に残さないといけない」とありました。普段何気なく過ごしている日常生活、忘れてはいけない災害の一つとして、生徒にとって心に残る経験になったと思います。

 
 
  

雲仙岳災害記念館のスタッフの方々、現大野木場小学校の教頭先生、ありがとうございました。