第35回 長崎市中学生テニス大会 男子団体 準優勝


星も月も雲に隠れた早朝、気温は2℃。雪の予報も出ています。

いつもより少し薄暗いオランダ坂から中学正門を通り、坂を上がっていると薄闇の中、マリア様の像と足下に群生する水仙の花が、白く浮かび上がるように目に映ります。

『其のにほひ桃より白し水仙花』(松尾芭蕉)など冬から初春にかけて咲く、その清らかな白色は様々な歌にも詠まれます。その別名は『雪中花』、寒気の中に凛として咲く可憐な花は、中学校校舎へ導くように咲いていました。

硬式テニス部 第35回 長崎市中学生テニス大会

週末、各クラブ活動は公式戦・遠征・練習試合・練習に挑みました。対戦いただいた各競技・各チームの皆様ありがとうございました。また保護者の皆様・OB・OGの皆様におかれましては、いつもあたたかいご声援ありがとうございます。

硬式テニス部は、1月20日(土曜)に長崎市総合運動公園かきどまり庭球場にて行われた『第35回 長崎市中学生テニス大会』に臨み、男子団体Bパートで見事準優勝という結果を残しました。

また、女子個人でもⅢパートにて2年生 黒川選手がベスト4となっています。

「優勝まであと一歩で悔しい思いもありますが、1つ1つの勝利を重ねて2年生と一緒に結果を残すことができたことは素直に嬉しいです。」

話してくれたのは中学3年生 硬式テニス部元キャプテン島田選手(冒頭写真左から2番目)です。

現在は2年生キャプテンが部をまとめますが、練習を見学させてもらうと、一緒に練習に取り組みながら練習メニューの相談に乗ったり、アドバイスをしたりと影から部を支えていました。

練習も一区切り、感心させられたのは誰よりも早くかごをつかみ、球拾いに行く姿でした。慌ててかごをもらいにいく後輩たち。

「初心者だった僕たちに、一からテニスを教えてくれた先輩たちは僕たちの目標です。僕たちも負けないような3年生になりたいです。」

2年生が話すその背中は、一歩後ろに下がりながらも大きく見えました。

「技術面だけでなく、体力や精神面も含めて、まだまだ鍛えたいところだらけです。」

高校生という新しい舞台へ向けて、中学校生活の最後の最後まで自分の目標へ向けて頑張る3年生。

放課後の教室では、自学会が行われています。

教科も単元も自分に足りないものを自分で考えて目標を立てます。自分の目指す理想的な姿で中学生を締めくくるために何をすべきなのか、それを決めるのはもちろん自分です。

まっすぐに茎を伸ばし、春へ向かって凜と咲く雪中花のような3年生の力強いたたずまいは、後輩たちを導く道しるべとなって進む道を照らしてくれます。

※ 写真は硬式テニス部、3年生の様子。