バケツの中の水田


昨日は終日空を覆っていた雲も流れて今朝は青空です。気温は21℃。

中学保護者会

明日16日(土曜)は『中学校保護者会』を行います。今回の全体会ではベネッセコーポレーションの江頭様をお呼びして大学新テストを踏まえた教育改革・入試改革についてお話をしていだだく予定です。

田植えの季節

さて、今週11日(月曜)に東北北部が梅雨入りしたことで梅雨のない北海道を除き全国的に長雨の季節となりました。その6月11日は雑節の1つである『入梅』です。

梅雨入りを意味する入梅は正確な気象予報技術がなかった頃、田植えの日取りを決める上で重要な役割を果たしていました。

『米』の字は稲穂の形を由来とする象形文字ですが分解すれば『八十八』。そこから『米作りには八十八の手間がかかる』ともいわれます。目安となる入梅があるからこそ入念に準備を整えて田植えをすることができます。

その入梅を迎えて実際に『田植え』に取り組んだのが中学2年生です。

宮﨑先生(技術家庭科)により種もみの消毒、『芽出し』と呼ばれる大量の水への浸水を終え、5月下旬に授業の一環で生徒の手によって種がまかれ苗作りが始まりました。

温暖地に適した品種である『ぴかまる』の苗は順調は育ち、先週7日(木曜)にいよいよ田植えとなりました。今回、水田のかわりになるのがバケツです。まずは土づくりから。

一定の割合に調整した培養土・黒土・肥料、そしてたっぷりの水をかき混ぜます。

「土や泥ってこんなに手触りがいいんですね。」

生徒の大半が初挑戦となった田植え。土の中に手を入れることも戸惑い気味だった当初、すぐに夢中になってかき混ぜました。

土壌づくりが終わり、苗の中から班ごとに発育がいいと思う苗を選ぶことで『間引き』をします。

「あれ? 苗ってスッとささるものではないんですね。」

四苦八苦しながら班ごとの水田が出来上がりました。

根が張るまで1・2週間。そこから日当たりの良い場所に移してからは水の補充・交換、害虫の防除を繰り返し、いったん水を抜いて土を乾燥させる『中干し』、再び水を入れ、実がつくことで心配される鳥への対策と様々な工程が続き、水を抜いて収穫の時が訪れます。

休み時間には心配そうに嬉しそうに成長を見守っていました。

『Out of nothing, nothing comes.』(まかぬ種は生えぬ)

まかれた種、その成長は多くの学びを私たちに与えてくれます。

収穫は10月上旬の予定です。中学2年生はちょうど『職場体験学習』をさせていただく時期と重なります。稲の成長と合わせて生徒は学びを積み重ね、豊かな収穫の喜びの瞬間をともに迎えます。

※ 写真は田植えの様子。