吹奏楽部 第5回定期演奏会


全国的に『寒の戻り』となった昨日、春分の日。

本日も正午の気温は10℃と寒さは続きますが、日を追うにつれて徐々に気温は上がっていくようです。校内の桜は3分咲き。今か今かと開花を待つ蕾が綻びはじめれば、ここからは春本番です。

第5回定期演奏会

さて、その昨日21日(水曜)、『吹奏楽部 第5回定期演奏会』を行いました。足をお運びいただきました皆様、まことにありがとうございました。

会場を訪れると懐かしい顔。吹奏楽部OB・OGが出迎えてくれました。

受付だけでなく、裏方として、演者として今回の定期演奏会には、多くのOB・OGの皆さんの協力があります。

「毎年、欠かさず聴きに来て下さるOBの方もいますよ。」

顧問の先生が嬉しそうに話してくれました。

海星学園吹奏楽部の歴史を振り返ると、昭和21年までさかのぼります。海星応援歌の作曲者である寺崎良平先生が海星に赴任し、『海星合唱団』と『海星ハーモニカバンド』を創設したことが始まりです。その後、昭和23年に『海星音楽部』となり、現在の海星吹奏楽部へと繋がっていきます。

第5回を迎えた定期演奏会。会場を作り出す人の絆に、70年以上の歴史の礎を感じずにはいられません。

応援の花束に負けず、華やかな一角、美術部の作品の展示が彩りを添えました。中には先日、『第63回長崎県小・中学校児童生徒美術作品展『子ども県展』』にて、見事、特選・入選を果たした作品もありました。

13時30分、いよいよ開演。

顧問 下村先生(地歴公民科)の指揮によって、全ての楽器が1つの曲を紡ぎ始めます。

第1部 ~シンフォニック・ステージ~

『美女と野獣 序曲』(作曲:Alan Menken)

『喜歌劇「微笑みの国」セレクション』(作曲:Flanz Lehar 編曲:鈴木 英史)

『「GR」より シンフォニック・セレクション』(作曲:天野 正道)

曲ごとにメンバー、パート位置を入れ替えながら演奏、最後の曲は、今回の定期演奏会のメインとなる楽曲の1つです。中学1年生から高校3年生まで全員が関わる卒業演奏ともなる一曲でした。演者として顧問 福田先生(英語科)も参加します。

司会は吹奏楽部顧問 田川先生(数学科)です。

曲の解説や先生の紹介、ソロ演奏をした生徒の紹介と、落ち着いた声色と巧みな話術で、曲の世界観にぐっと引き込みながらも、折につけて会場を笑いに包みました。

第2部 ~ 企画ステージ ~

今回の企画は『YELLOW vs GREEN パフォーマンスバトル』。

YELLOWチームとGREENチームに分かれての対戦です。代表者がパフォーマンスをしますが、もちろん演奏は色の垣根を越えて、全員で行います。

司会進行は、高校3年生の柴田君と下村先生。まさに阿吽の呼吸で場を盛り上げました。

演者の皆さんの緊張したそぶりも見せない見事な業には、経験してきた場数を感じます。今年度も大舞台を数々経験した部員の皆さんです。

入学式から卒業式まで欠かせない存在、『海星学園125周年記念式典』でも見事な演奏で式典に華を添えました。コンクール出場とともに、世界を旅し、松ヶ枝ターミナルに入港してきた客船を見送る『出航セレモニー』も行いました。

背中を押す仲間の演奏があれば、臆するはずがありません。

( 125周年祈念式典の様子 )

1st Round ~歌~

YELLOWチーム  中学2年生 水谷君 『アイネクライネ』

GREENチーム 高校2年生 久保さん 『ありがとう』

 2st Round ~ダンス~

YELLOWチーム  高校2年生 荒木さん 廣瀬さん 高校1年生 近藤さん

『フレンズ』に乗せた見事なタンバリンパフォーマンスでした。

GREENチーム  高校2年生 村川さん 高校1年生 小林さん 吉松さん 中学3年生 吉田さん 水野さん

『ダンシング・ヒーロー』。会場を一気に1980年代に変える一糸乱れぬダンス。

 Final Round ~シークレット~

プログラムにも記載されていなかった秘密の部門。吹奏楽部が奏でるBGMに合わせて、昨年世間話題となったあれこれを披露してくれました。

YELLOWチーム 高校2年生 中島さん 中学2年生 元村くん 福田かほり先生

YELLOWチーム 高校2年生 久保さん 中学2年生 粟田くん

GREENチーム 高校2年生 村田君 中学2年生 松下君 山野君

全てのパフォーマンス終了後、パンフレットの表と裏を使って、勝敗を決めました。集計は、毎年恒例、通称『野鳥の会』の卒業生の皆さんが行いました。

第3部 ~ポップス・ステージ~

あっという間に第3部。スタンディングの演奏、軽快なリズムに会場から手拍子が鳴ります。

『Paradise No Border』

『J-BEST ~桜ソングメドレー』

『年代別オリジナルメドレー』

『ドラえもん』から『津軽海峡冬景色』まで全ての世代が楽しむことができる1曲。演目から曲構成、演奏、全ての根本にあるのは、これまで支えてくれた方々がどうすれば一番楽しんでくれるだろうという思いです。

吹奏楽部部長 村田くんのお礼の挨拶。

そして、お世話になった外部コーチの先生、サプライズで高校3年生から顧問の先生へ花束贈呈が行われました。

第3部最後の1曲。

『Highlights LA LA LAND』 (作曲:Justin Hurwits 編曲:Michel Brown)

アンコール

鳴り止まぬ拍手の中、勇壮なアンコールの1曲が応えるように鳴り響きました。

『エル・クンバンチェロ・El Cumbanchero』

『練習は厳しく、本番は楽しく』。日々の積み重ねの先、演者が楽しむことで、聴き手にも楽しんでいただく。部の目標が結実したような舞台が幕を閉じました。

全ての方々へ感謝を込めて。

来年度の吹奏楽部の活躍にもどうぞご期待下さい。

※ 写真は定期演奏会の様子。