令和元年度修了式 3学期終業式 


令和元年度修了式 3学期終業式

校長 武川 眞一郎

おはようございます。

本来であれば、皆さんとともに体育館で終業式を行っているはずですが、ご存じのように、新型コロナウイルスの対策で3月4日以降、臨時休校となってしまいました。突然の通達で準備もできないままで自宅での生活が余儀なくされ今日に至っています。皆さんには、大変なご迷惑をおかけしていますが、これは目に見えないウイルスと日本いや全世界が戦っているのです。一人一人が感染しないように注意して生活することによって、周囲に拡げないように努めているのです。ここは暫くの我慢をお願いします。

皆さんが休校期間中に、海星高等学校の第72回卒業証書授与式、海星中学校の第73回卒業証書授与式がありました。感染症対策のために卒業生と保護者だけの参加となり、皆さんに卒業生の晴れの姿をお見せすること、また皆さんが卒業生にお別れのあいさつをすることができなかったことが残念でなりません。断腸の思いで決定したことですが申し訳ない気持ちで一杯です。このような状況の中でも卒業生は立派に胸を張って本学園を巣立っていきました。皆さまにご報告いたします。

また、硬式テニス部男子、剣道部女子の全国選抜大会も中止になり、参加予定選手の皆さんにとっては残念なことだったと思いますが感染を防ぐということで理解をしてください。これまで準備してきたこと努力してきたことは選手の心と身体に残ります。決して無駄になったと思わないでください。

さて、今日は令和元年度の修了式です。皆さんは所定の学年で1年の学業を終えて4月から学年が上がるという通知があったと思います。4月からの新学期に抱負をもっていると思いますが。この春休みについてどのように過ごしたらよいかお話しをします。

皆さんはPDCAサイクルという言葉を聞いたことがありますか。何か事をなそうとするとき、新しいことであればあるほど、このPDCAが大事だと言われています。

PはPLAN(計画)目的を理解して目標を決定し計画をたてること

DはDO(実行)計画に沿って実行すること

CはCheck(評価)実行したことが目標にそっているかどうか確認すること

AはAction(改善・見直し)評価を受けて改善策を講じること

このPDCAサイクルはよく企業で行われている手法ですが、私たち学校でも同じようにできるのではないでしょうか。体育祭はどうしようか、学園祭はどうしようか、学校の目標は、とたくさんの行事などに適用できますね。

皆さんの学習についても考えてみましょう。年度のはじめに真新しい教科書を皆さんは手にします。これから学習すること(目標)が目次に書かれています。それから授業(実行)が行われ、小テストや定期考査(評価)が実施されます。ここまではクラスで一斉に行われますが、最後のAction(改善・見直し)は、皆さんが行わなければなりません。場合によっては先生方に相談することも良いと思います。改善策は当然一人一人異なってきますね。自分の得意な科目・分野、苦手な科目・分野、それぞれに対して次回までに自分は何をなすべきか、ということを考えないといけないと思います。今からお話しすることは、私の個人的な例です。このことが皆さんに通用するのかはわかりませんが、参考にしてください。

私が大学受験をしたころは、ほとんどの大学が記述式(目的)だけでした。そこで答案の書き方が重要ということで、数学の先生からノートを開いて上の方に問題を書き、自分の答案をその下に書くこと(実行)、そこまでが予習でした。授業で模範解答を赤ペンで記入し(評価)、あとは模範解答を紙で隠して覚えるまで少なくとも5周は行う(改善)ことを勧められました。それを繰り返すうちに答案を書くときに何が大切かというのがわかったように思います。数学は答えだけがでればよいのではなく、採点者(他者)に説明できるように論理構成がしっかりしていなければならないと言うことを教わったように思いました。皆さんも学業ばかりでなく部活動においてもPDCAを意識して行動してください。

明日からは春休みになります。引き続き自宅での感染症予防対策を実施してください。部活動については、HP、メールメイト等でお知らせします。

以上で令和元年度修了式・令和元年度第三学期終業式のあいさつとします。