近未来の一員に


祝日だった昨日夕方から激しく降った雪には驚きましたが、夜には止みました。現在は断続的に雪が降っています。

通学路に駐車している車は、まだらに雪が化粧を施しています。今朝の気温は、0℃。

近年、益々精度が上がっている天気予報。その進歩や努力は並大抵ではないと容易に想像できます。さらに天気を的確に予報できる日がきっといつか来ることでしょう。いや、もしかすると、天気自体を自在に操れる日が来るのかも知れません。

今週の海星

本日から定期考査が始まります。(ー16日迄)

一年の締めくくりである定期考査。また今週来週と、県内各中学校では中学2年生(新中学3年生)対象の高校説明会が続々と実施されます。本校も担当者が中学校まで出向き説明会に参加させていただきます。あと12日後には国公立前期試験も実施されます。

降雪ある連休明けの朝ですが、まずは日程が来春の訪れを教えてくれる今週です。

21世紀の科学技術

さて、まことしやかな話ですが科学雑誌に目を通すと、アメリカでは人間とコンピュータをつなげる技術が実用化されつつあるといいます。

人間とコンピュータをつなぐ?

具体的には『頭蓋骨に穴を開け、脳に直接有線をつなげ検索エンジンと脳を同化する。』

え?頭に穴を開けて??

非現実的にも聞こえますが、すでに医療の世界ではパーキンソン病などの場合、医療技術の手段としてすでに頭蓋骨に穴を開けて電気を流すという行為は、治療方法として確立しています。雑誌には、人間の脳に検索エンジンを実用化するめどは、あと最短5年と書いてありました。

民間人が月面旅行に行くことも来年中には実現する可能性があるという話もあります。

近未来。

すこしさかのぼりますが、昨年末、生物部の一同は、長崎総合科学大学公開講演会「21世紀の科学技術」~生命と環境~に参加し聴講してきました。(会場:サンプリエール)

なんと講演者は、京都大学iPS細胞研究所・齊藤博英教授です。

斉藤教授は、ゴールド・メダル賞受賞者。この賞は科学技術分野において顕著な業績をあげた若手研究者に贈られるもので、また教授はノーベル賞を受賞した山中教授の右腕と言われていらっしゃる方です。

『iPS細胞とは何か -基礎研究と医療応用の最前線-』と、題した基調講演を聴講しました。

 

「私は、高校生の皆さんに伝えたいことがあるんですよ。」

あこがれの教授、また教授が発する『僕たちの知的好奇心に触れる言葉』に前のめりにならずにいられませんでした。

「自分の心の声を信じてやりたいことが見つかったら、それにもとづいて決断してほしい。」

教授の話を聴講し部員の一人は、

「知識が豊富でない私たちにDNAのことなどについても、とても優しい言葉で丁寧に説明して頂き感激しました。」と言い、

続けて「僕たちも一般の皆さんに説明する機会がありますが、自分が知っていることを自分の知識優先で説明していないかと、反省しました。」

大変わかりやすく問いかけて楽しく一緒に考えながら説明してくれる教授の話を聴講しながら思いましたと、後日教えてくれました。

教授の話を聴講しながら、思い出したのは自分達の活動。

春夏秋冬。

一年を通じて行っている活動が蘇ってきました。

さらに斉藤教授の話は学府にまで及びました。

「大学は入ることが目的ではなく、大学に入ってからが勝負ですよ。走り続けると失敗も多いけど、走り続けないと成功もつかめません。」

私たち自身が自分の未来に対する希望や期待感を高揚せずにはいられない言葉を掛けて下さいました。

さらに講演は続きます。

網膜に視界に入ってきたものを電気信号で脳に送り、脳に受信機を入れ込み視力を回復させる。

長崎総合科学大学工学部 清山浩司准教授・講演「人工網膜システムによる視覚機能の回復」講演には未来の医療の可能性を感じずにはいられませんでした。

最後の講演は、長崎総合科学大学総合情報学部 中道隆広講師。

演題「これからの食とエネルギーをつなぐ一次産業」

人間と食、そして未来への可能性と挑戦を聞き、非常に月並みな感想ですが興奮を抑えきれませんでした。

「知らないことが、まだまだ沢山あります。」

「今生物部で取り組んでいる、無毒餌の給餌によるアカハライモリの無毒化研究へのモチベーションが益々上がりました。」

と、各先生方の講演を拝聴し、一刻も早く生物部室に帰りたい気持ちに一同なったようでした。長崎総合科学大学の先生方、また関係者の皆様、貴重な機会をありがとうございました。

 

今週は木曜日に、生物部顧問 美明先生自ら海星ブログを投稿します。

どうぞ、ご期待下さい。

※写真は、講演会および生物部の皆さん。