「他者のために、他者とともに」祈る


 

-石段の 影柔らかき 花ぐもり-

 

この俳句は本校美術部が活動の一環として取り組んでいる俳句の中の一首です。その中でも先日、長崎新聞で取り上げていただいた秀歌の中の一首をご紹介しました。

 

桜の見頃は過ぎましたが、3月下旬から4月中旬までの曇り空を「花曇り」と表現します。空を見上げると今朝は雲がかかる空ですが、「花曇りの空」と表現するだけで、春の穏やかな印象が加わります。

 

さて、改めて今朝の気温は15℃。花曇りの朝です。

 

祈り

 

本校は『神愛・人間愛』という校訓のもとに教育活動を行うミッションスクールです。学校生活の中で様々な宗教活動を行っています。

 

冒頭の写真は本校聖堂にて行っているカトリック信者生徒対象のミサの様子です。

 

この他にも毎朝行う「朝の祈り」や宗教の授業、月に一度実施する「宗教講話」などがあります。また、毎年11月1日には「慰霊ミサ」を執り行っています。

 

(コロナ禍前の宗教講話の様子:2019年撮影)

(コロナ禍前の慰霊ミサの様子:2019年撮影)

(信者対象のミサの様子)

 

折々の時間の中で神様の祝福と恵みを願って、全校生徒で祈りを捧げます。

 

先週の8日(金曜)に新年度最初の宗教講話を行いました。1年生は初めての宗教講話です。

 

コロナ禍により放送室からの講話スタイルとなって2年。

 

「コロナ禍にあって、講話を聴いている生徒の様子を直に受け取ることができないことが残念ですが、講話の機会を通して、自己を振り返る時間にしてほしいと思います。」

 

本校の宗教部長の言葉です。

 

今回は海星学園の校訓である『神愛・人間愛』をテーマについてお話がありました。今年は、創立130周年を迎える大きな節目となります。校訓である『神愛・人間愛』には、創立の精神が集約されています。

 

「自分自身の能力や才能をさらに磨き、それを自分のためだけでなく誰かのために役立てていくことが求められています。海星ファミリーの一員として校訓を心に留め、『他者のために、他者とともに』生きる人間として成長できるように精進しましょう。」

 

 

講話の最後は音楽黙想。

 

全校生徒が各教室で、講話の内容を振り返り曲に身を委ねまました。

 

祈りとは「神と人間との対話」であり、ありのままの自分をさらけ出すことです。「感謝」「反省」「願い」という三つの要素を持ち、新たに生きる力をいただくことができます。

 

自らを振り返り、共に過ごす仲間たちの学校生活の上に神様の祝福と恵みを願って。

 

今日も全員で唱える「祈り」から1日が始まります。

 

※写真は本校宗教活動の様子。