「世界」の課題は「未来の自分」の課題


 

今週も梅雨らしい雨が多い1週間になる予報が出ています。今朝の気温は23℃。ただ、日中には25℃を超える「夏日」も続くようです。雨への備えとあわせて熱中症対策も必要な日々となりそうです。

 

18日(土曜)は「高校3年生保護者会」を実施いたしました。

 

ご多忙中にもかかわらずご来校いただきありがとうございました。会の内容につきましてはYouTube(URLについてはクラッシーにて配信済)でも配信しておりますので、お時間が合わなかった場合や内容の確認をされる際にご活用下さい。

 

踏み出す一歩

 

さて、さかのぼること先週17日(金曜)、高校2年生がグループワークに取り組んでいました。

 

SDGsを達成する一環としての「ありたい長崎」。

 

先日、探究活動を進めるうえで「どうテーマを設定するべきか」という講演を拝聴した76回生(高校2年生)の皆さんですが、早速、班ごとにSDGsにおける17の目標から1つを選び、議論を交わしました。

 

 

「まずは、僕たちの班が選んだ目標は『2.飢餓をゼロに』だね。調べて見ると飢餓人口は増加に転じている上に、3人に1人は何かしらの栄養不足に陥っているらしいよ。」

「僕たちができることはなんだろう。コンビニの『手前取り』に協力するところから始めるとか?」

「食品ロスを減らすってことだね」

 

目指すゴールを選んだら、次のステップへ。知りたいこと、興味関心のあることから、長崎の現状や課題に触れていく76回生の皆さん。

 

各自タブレットを手に、時折、ネットでの検索結果を頼りにしながら、自分たちができるSDGsへの取り組みを熱心に話し合っていました。

 

高校1年生 探究学習

 

対してスタートラインに立ったのが77回生(高校1年生)。同日6月17日(金曜)に高校1年生探究学習を開始しました。

 

1年生もJTB長崎支店様・長崎新聞社様のご協力のもと、これから探究学習に取り組んでいきます。

 

最初の時間は『グローバル講話―世界の課題を見つける―』というタイトルでJTB長崎支店の大石様からご講話をいただきました。

 

 

JTB長崎支店様・長崎新聞社様におかれましては昨年度卒業した74回生の探究活動から継続して関わっていただいています。

 

その中でも大石様には学習を円滑に進めるための「ファシリテーター」として探究学習における3年間のスケジュールを組んでいただいています。

 

(昨年度卒業生74回生:活動発表会時のインタビュー風景)

 

コロナ禍という社会情勢であっため、多くの制約を受けながらの活動となった74回生の皆さんのSDGs探究活動ですが、ICTや長崎県の企業様の協力を得て、見事な発表を行ってくれました。

 

「第77回生の皆さんには、インプットの時間はもちろんですが、2年生になったときに、十分なアウトプットをする時間を確保できるように、サポートできたらと思います。」

 

正解のない問いに満ちた世界、予測不可能な困難な時代にどのように生きていくか。withコロナの時代ではこれまで以上に多くの思考や判断が求められます。

 

しかし、そんな世界における探究活動は、これまで以上に生徒の主体的な学びの可能性を広げてくれています。

 

 

予定の確認後、『世界の課題を見つける』というタイトル通り、地球全体における環境問題の実例についての動画を視聴しました。

 

たとえば、プラスチックは自然には分解しないため、海に蓄積され、海流に乗って、世界中に広がっていく「国境のない汚染」と言われています。

 

まだ多くの国でプラスチックゴミが正しく処理できておらず、年間およそ800万トンものプラスチックが海に流れ出ている状況です。海に漂うプラスチックは小さな破片となり、たった1年で10万頭以上の海に住む哺乳類と100万羽以上の海鳥を死に追いやっています。

 

 

映像を通して、自分たちが環境にどのような配慮をしたらよいのか考え、気づきをその都度、メモしていきます。

 

 

SDGsは世界中が注目する国際目標であり、これからの時代を生きる皆さんにとって非常に重要なキーワードです。

 

一人ひとりが自分ごととして意識し、普段の生活を少しずつ変えることで、目標達成に一歩ずつ近づくことができます。

 

達成期限として定めた2030年までは、あと8年。今日からできることをさっそく始めるための、第一歩を踏み出す機会を得ました。

※写真は高校1・2年生における探究学習の様子。