大学講座


 

高校第2回オープンスクール・中高合同個別相談会

■近年の進路実績

 

接近する台風の進路が気になる朝、気温は25℃。傘が手放せない1日になりそうです。

 

大学講座

 

さて、本日は本校の「エランコース」「フロンティアコース」の特色の一つでもある『選択講座』の紹介です。1学期は「教科選択講座」「公務員講座」をご紹介させていただきましたが、今回は『大学講座』です。

(海星ブログ「教科選択講座」「公務員講座」)

 

大学の先生に実際に45分間でミニ大学講義を行っていただく「大学講座」。

 

1学期には、1校目として6月より全5回にわたって筑紫女学園大学様に講義をいただきました。全5回の講義を担当していただいた先生方、関係者の皆様におかれましては貴重な時間を本当にありがとうございました。

 

zoom配信で行われてきた講義、たとえば7月19日(火曜)の最終回は、文学部 日本語・日本文学科の森田先生に「鬼をめぐる物語の諸相」というテーマの授業で行っていただきました。

 

 

「大学は90分の授業ですが、45分に圧縮して行います。雰囲気だけでも味わってくれたら嬉しいです。」

 

お話しいただいた学問は、高校で学ぶことがない「民俗学」でした。「現在の人々の日常生活から、環境や歴史性を含んだ我々自身の思考や文化を考察する」という視点を持つ学問です。

 

「空を飛ぶ板」「油壺」などに変化することもあったという原初の「鬼」。

 

「見てください。この鬼には角がないでしょう。」

 

 

現在の私たちの考えとは異なる「ありえないもの」を「鬼」と結びつけていた考えから、時代を経るにつれ「角があり、赤い顔で…」といった現在の姿や「恐怖の対象」などのイメージの一般化がなされていくという話が進みます。

 

絵巻や具体的な伝承、生徒たちが身近にあるアニメなど、丁寧に解説を加えていただきながら参加生徒に語りかけてくださいました。

 

「鬼には人の心情が反映されています。古代から現代まで、伝統的な心の在り方を継承しながら発展してきたものなんです。だから、研究対象は文学や芸能、祭礼や信仰といった難しいものだけでなく、漫画やアニメも私は研究対象だと考えています。」

 

参加生徒の皆さんは終始引き込まれながら話に聞き入りました。

 

「難しいものだという大学の講義というイメージがぐっと身近になりました。」

 

参加生徒の感想です。専門的な学びだけでなく、新たな視野も得た時間となりました。

 

2学期大学講座

 

そして、2学期はすでに「長崎県立大学情報システム学部」「長崎国際大学薬学部」「長崎外国語大学外国語学部」「帝京大学福岡医療技術学部」の先生方にご協力をいただき、4大学の「大学講座」を実施しています。

講義を担当していただいた先生方、関係者の皆様におかれましては貴重な時間を本当にありがとうございます。

 

「長崎外国語大学外国語学部」よりお越しいただいた小鳥居先生の講座は昨日、2日(金曜)にて終了いたしましたが、『東南アジアの歴史と文化』というテーマで東南アジア諸国の歴史、社会、文化の特徴および、近年の開発・発展をめぐる状況についてお話くださいました。

 

「外国語大学というと『英語教育』というイメージが強かったのですが、諸外国を取り巻く状況についても様々なことを学ぶのだと『実感』しました。」

 

参加した生徒にとって『知る』だけでなく、実際の授業の中で『感じる』授業になったようです。

 

 

『長崎県立大学情報システム学部』『長崎国際大学薬学部』『帝京大学福岡医療技術学部』の3大学の先生方には9月中旬から10月中旬まで講座を行っていただく予定です。

 

講座予定

○長崎県立大学情報システム学部 『大学教員に学ぶ情報技術』

○長崎国際大学薬学部 『薬学部で学ぶこと・薬剤師の仕事について』

○帝京大学福岡医療技術学部 『リハビリの仕事について』

※講義いただいた内容については今後もご紹介していく予定です。

 

 

全てが「高校生では学ばない」授業。

一足先に「大学」を感じることで、自分が進みたい道が少しずつ形になっていきます。

※写真は大学講座の様子。