和衷協同して消防精神の涵養に努める


 

■中高合同個別相談会

■近年の進路実績

 

秋晴れの日でも、ひんやりとした空気の朝を迎えることが多くなりました。今朝の気温は19℃。

 

ここ最近、手洗いの後の保湿クリームが欠かせません。

日本気象協会が出しているウェブサイトには「寒暖差肌荒れ指数」が掲載されています。前日差、昼夜の差、屋内外の差などが原因で、肌の乾燥や肌荒れにもつながる急激な気温低下のリスクを5段階で示したものです。

 

リスク5ではリスクが非常に高く、保湿などのスキンケアが重要であるとのこと。本日はリスク3と出ていました。秋から冬へとさらに空気が乾燥する季節が近づき、火の元にも注意しなければならない時期を迎えています。

 

迅速な判断力で人命救助に努めたい

 

さて、今日は昨年度卒業した女子生徒で初の、長崎市消防局に現役合格を果たした74回生の話題をご紹介します。

 

「無事、消防学校を卒業できました!」

先月27日(火曜)に、消防職員第80期初任科生の卒業式を終えた春内さん。卒業報告に来てくれました。

 

 

例年、本校には公務員を進路として選択する生徒がいますが、彼女もその中の一人でした。

 

「現場で、最前線で、人を助ける仕事に就きたい」と考えていた高校2年の夏、担任の先生から進められた公務員説明会に参加したことを機に、進路の方向性が決まりました。

 

それからは、進学就職担当の先生のご指導の下、朝早くから面接練習に参加したり、授業後は公務員養成スクールに通って校外模試を受けたりと、部活動と両立しながら受験勉強に励んでいました。

 

 

(所属していた女子サッカー部の後輩とともに)

 

その当時担当して下さった就職担当の先生の話から防災のために働きたいと考えるようになったと言います。

 

そして、努力が実り見事合格。

今まで男子生徒で現役合格はいましたが、女子生徒での消防現役合格は初でした。(海星ブログ 2021年11月22日記事

 

 

約半年間の消防訓練で、一番大変だったことを尋ねてみました。

「防火服を着ての訓練では、自分自身が熱中症に陥って倒れないように努めることが大変でした。また、消火にあたる放水訓練では、ホースを持つときによろけそうになることもあり、実際の火災現場で大火に怯えずにできるか心配でした」

 

配属先も決まり、決定3日後には初出動。

24時間勤務、出動していない時も訓練を重ねるという生活スタイルに慣れるまで苦労したそうです。

 

「緊張感が必要な仕事ですが、職場の雰囲気はとても温かいです。悩んでいると声をかけてくれたり、分からないことを丁寧に教えてくれる先輩がいるので、とても働きやすいです。消防学校の校訓『和衷協同して消防精神の涵養に努める』を胸に刻み、先輩方の想いに応えられるよう仕事に励んでいます。」

 

 

目下の目標は、救急救命士となること。

また、潜水士の資格を取得し、いつかは女性では成し遂げていない「水難救助隊」として人命救助に努めたいという夢を抱いているそうです。

 

「全国の消防職員に占める女性の割合を、5パーセントまで増やしたいという消防庁の目標に応えられるよう、私自身が憧れられる女性消防士として活躍できるようになりたいです。」

 

24時間勤務明けの彼女からメッセージが届きました。春内さんの今後の活躍に期待しています。

 

※写真は、卒業生の様子。