74回生『探究』の取り組み


先日も記させていただきましたが、今朝の朝焼けもとても美しかったです。

 

オレンジ色に輝く山の尾根からの光が、早朝の空一面を覆い尽くす時間。生憎手元に一眼レフカメラはなくスマホでの撮影になってしまいましたが、今朝の風の強さも演出になった美しい幻想的な時間を楽しみました。

明日からは四連休。

東京オリンピックが始まります。連休期間クラブ活動の皆さんは、公式戦・練習試合・練習に挑みます。

水曜日は『SNS広報室』

海星高校広報室Instagram

在校生皆さんだけではなく、小学生・中学生の皆さんはもちろん、卒業生であるOB・OG皆さんにも是非ご覧いただきたいです。

『高校広報室Instagram』では文化部全国大会出場激励メダイ授与式に続き、先日行われた運動部全国大会出場メダイ授与式の様子を最新更新では動画でお伝えさせていただいています。

海星中学広報Twitter

■百人一首部
NCCスーパーJチャンネル 7月23日(金)18時15分~ 『部活動頑張ってます』コーナーにて紹介予定

74回生『探究』の取り組み

7月16日(金)午後、74回生は「SDGs」発表会に臨みました。本日はこの取り組みについて、木村3年学年主任がその取り組みを記します。

 

ご存じの通り「SDGs」とは、2015年9月の国連サミットで150を超える加盟国首脳の参加のもと、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。

私自身最初のSDGsとの出会いは2016年4月、海星71回生の学年主任を始めた頃、二つの異なるルートから紹介されたことがきっかけです。

一つはICT教育の導入を目指して、富士ゼロックスの担当者さんと協議をしている中での提案。もう一つは研修旅行の検討をしている中で、JTBの担当者さんから提案された、キャリア教育の一環でのSDGsという活動。当時はSDGsという言葉が全く浸透していなかったが、JTBに依頼した研修旅行の中で導入することを学年で決定し研修旅行内で実施しました。

 

その後の2019年、海星74回生の学年主任を始めるにあたり一年間の準備期間を経て、第2学年より学年全員の生徒を対象にしての探究活動が動き出し、全32班96グループの約340名が動く壮大な探究活動の取り組みが始まりました。

総合学習は文部科学省の数年に渡る調査により、学力向上、自己肯定感の向上、地域振興に効果があることが報告されていましたが、当初は実際にできるのか不安でした。

 

しかし岐阜県や岩手県の取り組みを参考に、SDGsによる地域振興の一端を担う探究活動を提案。その際のパートナー企業にJTBをお願いしました。JTBは旅行社という面以外に、地域振興を担う研究という面から、長崎市においても「東山手・南山手街並み保存と地域振興」の長崎市、及び地域NPO法人をバックアップする活動も行っていらっしゃいます。


探究のテーマは「日本一魅力ある長崎へ!」とし、生徒の皆さんをいかに大人社会に係わらせるか、を意識しながらプログラムを構成しました。

 

生徒皆さん自身、または教職員がその足や電話連絡で取材等にご協力いただけないものか連絡をとり、そして快諾いただいた数十社を超える官民企業・役所の皆様には熱意と感謝の言葉しか見当たりません。

(以前紹介・先行発表会の様子)

 

そして探究発表会。

ベネッセのClassiを活用し、生徒教員グループの中で意見のやり取りができるようにし、探究活動の最終成果として長崎新聞社に協力をいただき、タブロイド版の新聞「長崎新聞・海星高校版」を発行していただきました。

 

 

最後に活動報告会、ポスターセッションを行った。コロナ渦という社会情勢であったため、多くの制約を受けながらの活動となったが、無事長期間にわたる探究活動を終えることができました。

 


生徒皆さんの取り組みは積極的で、そのアプローチは大人の感覚を超越した大変「おもしろい」ものでした。完成した新聞記事を読んでいると、いろいろな真実に触れ、この社会の問題点を自分事として考察していく姿を読み取れます。

この探究活動が本校生徒の皆さんにとって、自身の未来図、進路実現のスタートになることを願ってやみません。

 

※写真は発表会の様子。