生物部 自給率200%プロジェクトへの挑戦


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「私は北海道出身なのですが、長崎ってこんなに寒い場所でしたっけ」

昨日、お越しいただいたお客様からこんな言葉をいただきました。一昨日から下がり始めた気温、昨日は日中でも10℃ほどまでしか上がらず、今朝の気温は6℃。太陽が恋しい曇り空です。

 

本日で高校の定期考査期間は終了です。中学校は昨日で定期考査を終え、本日は総合学習を行います。明日と明後日は、中学校入試を実施いたします。

 

自給率200%プロジェクト「ゆめちから」栽培研究プログラム

 

さて、今回は生物部の皆さんの活躍です。

昨年より環境問題に注目し、市民連携フォーラムなどに参加するなど自治体との連携を進めてた皆さん。海星ブログでもたびたび紹介させていただきました。(海星ブログ『ながさき発エコ活動』)

 

 

このたび、栽培研究を通じて、国産小麦の自給率向上に挑戦する「『ゆめちから』栽培研究プログラム」の自由研究校に任命されました。

 

■『ゆめちから』栽培研究プログラムHPより

日本の小麦の食料自給率は約15%、その中でもパン用小麦の自給率は低く、ほとんどを輸入に頼っています。

強力小麦は品種改良の歴史が浅く、また高温多湿の環境を苦手としているため日本では育ちにくいとされてきました。そんななか、研究され生まれたのが「ゆめちから」という品種です。高品質で安定した収穫ができるため、広い地域での栽培が期待されています。

日本の小麦生産を増やし、日本の小麦で作ったパンを広めたいという、「ゆめ」に学生たちが挑戦します。

 

「自由研究校」とは、「ゆめちから」栽培を通して、生徒の自由なアイデアで小麦栽培や食料自給率に関わる研究テーマに取り組む学校です。

 

栽培する土地に選んだのは、長崎市景観課の平山様が主で取り組まれている「さかのうえん」です。(「さかのうえん」HP

 

 

放置された空き地問題を改善すべく、地域の方々と協力して利用されている場所です。中新町に三ヶ所作られています。
 
長崎の伝統野菜などを、地域の方が植えてそれぞれで栽培を行っています。
 
『さかのうえん』を通して、地域の方々・行政・学校・学生が集う憩いのスペースとなることで、より良い関係を築く場となることが期待されています。
 
 
11月6日(日曜)、いよいよスタートです。
 
まず、平山様が管理している里芋ゾーンの里芋収穫をお手伝いしました。「さかのうえん」を活用されている地域の方々も一緒に収穫しました。
 
 
 
 
収穫した里芋は地域の方々に配られ、その一部を私たちもお裾分けしてもらいました。
 
 
 
 
そして、『さかのうえん中新町ベース』にて、生物部の小麦の畑作りを行いました。平山様からは農作業用の農具、地域の方からは肥料を分けていただいて作業開始です。
 
 
土づくりの仕方から丁寧に教えて頂きました。
 
元々家が建っていた場所です。土を耕すとガラスや瓦礫、大きな石などが現れるため、部員の皆さんは、空き地を活用した畑作りの大変さを経験することができました。
 
 
 
 
 
肥料や石灰を混ぜて耕した土でできた畑を一週間置き、小麦『ゆめちから』の種まきを行いました。
 
 
 
 
 
畝を作り、マニュアルに沿って種を等間隔に植えていきます。何粒撒いたか記録して、発芽を待ちます。
 
 
 
 
工夫を重ね、種まきから2週間経ってようやく発芽しました。今では、ほとんど全ての種子が無事に発芽しています。今後は成長を記録しながら、病気への対策や、収穫量を増やすための工夫を行い、研究結果を来年発表する予定です。
 
 
 
 
協力して頂いた方々と一緒に、収穫した小麦で小麦粉を作り、パン作りを行うことが最終目標です。と顧問の美明先生が話してくれました。
 
 
目が離せない生物部の皆さん。活動の様子については是非、「海星中学校・高等学校生物部Instagram」も合わせてご覧下さい。
 
 
 
※写真は生物部の皆さんの様子。