学びの機会はすぐ近くに


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本日、12月5日(月曜)は「国際ボランティア・デー(International Volunteer Day)の日」です。

世界中の経済と社会開発の推進のため、ボランティア活動の貢献に対する認識を高め、社会のあらゆる層からより多くの人々が、国内外においてボランティア活動に参加できる機運を高める日とされています。

 

本校では、本年度もボランティア活動の一環として「歳末助け合い運動」を行っています。長崎県内の福祉施設援助を行う本活動は、皆様の温かいご協力とご支援により、今年度で36年目となります。12月20日(火曜)まで歳末助け合い物品を受け付けておりますので、詳しくはClassi配信、お子様を通じてお渡ししている配布文書をご覧ください。

 

空に雲がかかる今朝の気温は8℃。冷気に思わず肩をすぼめて歩く生徒の姿も見られます。

 

学びの機会はすぐ近くに

 

さて、先週の11月28日(月曜)、3年エランコースのある教室から賑やかな声が聞こえてきました。定期考査前の放課後は、テスト対策の自学風景が見られるのが通常ですが、スクリーンの向こうには、見慣れぬ教室の様子が映し出されていました。

 

 

このクラスの生徒は、幾度となくオンラインによる「海外と繋がる授業」に参加してきました。この日は、韓国「Pungsaeng Middle School」とzoomで交流を行っている最中でした。

 

『エクスチェンジ・レッスン』と題したこの試みは、「言語を交換する学び」として2019年から始まり、今年で4年目となります。

韓国・本校の生徒の皆さんは、母国語ではない「英語」でコミュニケーションをはかります。コロナ禍の影響により『オンライン教育』が急激に推進されましたが、英会話においては実践練習の場数を踏むことに一役買っています。

 

「チャンスがあれば、時間が許せば、学びの機会を止めない」ことを口にしてきた荒木先生(英語科)は、「一年前は全くコミュニケーションがとれない生徒もいましたが、今ではテーマを与えれば、自分たちで企画してそれを英語で考え、伝えることに躊躇なくトライしていきます。その成長が私にとって一番うれしいです」と話してくれました。

 

1度で終わるものに対して、人は「次」を考えることがなかなかできません。次の機会があるからこそ、振り返り、課題を見つけ、克服していこうと考えることができます。また、「慣れていく」ことで視界がひらけ、余裕も生まれます。

 

 

スピードゲームやプレゼン、40分で用意されたプログラムは7項目と盛りだくさん。テンポよく交流が進みます。

 

 

大盛り上がりをしたのは、「一押しの技」を披露する場面です。

韓国側のパフォーマンスは、サッカーボールでの華麗な足技。日本側は、柔道の背負い投げを披露しました。

 

 

どのプログラムも目が離せませんでしたが、実はプログラムの冒頭に行われた挨拶も見せ場がありました。

挨拶原稿を見せてもらうと、なんと韓国(ハングル)語です。

 

 

韓国との「エクスチェンジ・レッスン」があることを知った別クラスの生徒が、急遽用意した原稿で挨拶を行いました。

英語での交流が念頭にあったため、挨拶が終わるやいなや、韓国の学生から拍手が起こりました。準備した原稿を見ることなく、笑顔で流暢に話す姿に、本校から参加した生徒たちからも感嘆の声があがりました。

 

 

どのタイミングで韓国語を習得したのか話を聞いてみました。

「韓国の文化、エンターテインメント、音楽がもともと好きなんです。医療に関わる仕事を漠然と考えていましたが、韓国にも関わる仕事になればいいなという想いが高まってきました。好きなことなので、楽しみながら自然に学んでいくうちに、日常会話ぐらいならできるようになっていました」と話してくれました。

 

 

「もう、『慣れ』ですね」

勉強するというより、言語に慣れていくことで韓国語が身についたという彼女。最後に一つ言葉を紹介してもらいました。

 

 

「できる!」という意味の言葉だそうです。自信を失いそうになったとき、自分に発破をかける言葉だということです。

 

オンラインの普及によって学びの機会は、望めばすぐそばにあります。慣れることで、馴染むように染みこんだ学びは、生徒の皆さんにとって忘れ得ない学びとなります。

 

※写真は、エランコースクラスの交流の模様